ユンディ・リ(李雲廸)その後

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表紙写真:Deutsche Grammophon

2021年10月のユンディの不祥事を知る人は多いかと思います。この件について私は記事に書くつもりは無かったのだけど、この事が原因でユンディの「動画が削除されている」そうで。

以前「中国のテレビ番組にユンディが出てて、芸能人みたいになってる〜」って記事を書き、ユンディが出演している動画をリンクしてたんだけど、そのリンクが切れて動画が見れなくなってしまいました。「どーしようかな〜」って思いつつ私が個人的にシーズン中で忙しくてそのままに。。すみません~

でも最近ランランの記事を書いているときに「ユンディどーしたかな」と思い(私の中で二人がセットになってる。。)検索しているうちに、原因はこれかな?って記事を見つけ。。

やっぱりそれか〜って、うんうん‥私の以前の記事にも関係してるし。。と思って不祥事、動画削除のいきさつ、ユンディのその後などについてまとめました。←そう、結局書くことにw

ユンディの動画が見れない原因

↓この記事動画見れなくてスミマセン

動画削除についての記事を一部引用します

(2021年10月)21日、中国の著名ピアニストのユンディ・リ(李雲迪)が買春の疑いで北京公安局に拘束されたことが明らかになった。出演中の人気リアリティー番組などが一斉に動画配信サービスから削除されている‥

北京市公安局の公式発表後、「披荊斬棘的哥哥」をはじめ、ユンディ・リの出演した映像が動画配信サービスから一斉に削除されている。

Record China

って事でユンディがテレビ出演した動画がほとんど無くなってる〜!この件から半年以上も経ってるのに、今でもテレビ出演の動画は「あ、あった」と思ってもしばらくすると削除されてます。

でもコンクールやコンサートなどの映像はあるので、演奏は聴くことが出来ます

大抵の場合似たような動画がアップされてて、リンクが切れたら別の動画を貼り直そう、と思ったけど。。今回見つからないわけはやっぱりコレだったのね〜

エンタメ業界への風当たりが強い 経済格差の是正

このニュースの頃はショパンコンクール一色だったし←わたしが。記事書いてて‥、もしかしたらあんまりホヤホヤなニュースはデマって事あるかも?信ぴょう性がちょっと。。と思う部分もあったんだけど。こちらのニュースを見ると、なるほど。。

中国の習近平政権は「共同富裕」をスローガンに経済格差を是正する取り組みを強化。8月には人気女優を巨額脱税容疑で摘発するなど、富の集まる華やかなエンターテインメント業界への風当たりが強まっている。

時事ドットコム 

BBCのニュースによれば

「‥中国当局が芸能界への締め付けを強化する中で、李氏が他の「不道徳」な有名人への「みせしめ」として、拘束されたのではないかという意見もある」ってお話。

中国音楽家協会がユンディを除名

そして

「中国音楽家協会は、その行動による「きわめて反社会的な影響」を理由に李氏を除名すると発表」って。

ユンディ その後

中国音楽家協会から除名されたという事は、中国国内での演奏活動は難しいのでは?って思うけど。期限があるのか、又入会できる事なのかなどの詳細はわかりません。

2022 コンサート

不祥事前にスケジュールされてたオーストラリアでのコンサート。昨年7月にツイートされてる。Twitterのアカウント無くても見ることできます

Twitterで「コンサートの正式なスケジュールのアップデートは?」という質問に今月になってリプライで↓このツイートが。

リンクを開くと2月から8月16日に日程が変更されてます。「YUNDI LI SONATA WORLD TOUR 2022」ってタイトルで、ソロでショパン、シューベルト、ラフマニノフってあるけど、曲目の詳細は発表されてません。「本当に8月に行われるのか」という質問には、まだ返事がないみたい。

追記:再度延期になりました

こちらのTwitterにqpacの「YUNDI LI SONATA WORLD TOUR 2022」のリンクを貼りましたが、チケット購入のところが(Postponed)になってます。やっぱり‥という気もするけど、もしかしたら。。って期待もあったから残念〜

ときどき「更にその後」をチェックしてますが、新しいニュースはないみたい。香港に来たって話も聴きません‥(2022年8月2日現在

ユンディのその後のニュースから

中国メディアの記者さんの誰が音楽ライターで誰が芸能ライターか、といった知識が私に全く無いので「こんな記事も出てる」という事で紹介します。(ニュースソースがしっかり書いてある記事を選んでるつもり)

香港に行く?

この記事で→ Li Yundi Leaves China?

「中国広州テレビのディレクター何金徳(He Jin De)さんがWeibo←中国のSNS で、 2021年10月29日に「近い将来中国でユンディがライブ演奏を行うのは難しいだろう」と言った事、「ユンディのお母さんが中国以外のどこかでやっていく場所を探すと言っている。その候補の一つが香港」とあるんだけど。確かに、ずっと前にユンディは(ランランも)香港パスポートを取得しているので、テクニカル的には可能かも。でもその後どこに行くのかハッキリ決まった様子はまだありません。

お父さんが罰金

2022年1月10日の記事ではユンディのお父さんのエンタメ系の会社に捜査が入り高額の罰金( 2,813,377 元)を支払う事に。理由は発表されていないけど、ユンディの件に関係があるのでは、と推測されているそう。

プロらしく振る舞えないのは誰のせい?

この記事→ The ending of Li Yundi is already doomedではショパンコンクールで優勝した頃の事から詳しくまとまってます。でも最近の話になると、どのステージでどんなミスをしたかの報告のようになってしまいます しょうがないか‥「これまで数々の賞を受賞してきたけど、それにふさわしいのか」「(ショパンコンクール)優勝以来ピアノのスキルが落ち続けている」「ステージで交通事故のような大きなミスが続いても、まだ目が覚めない」「練習していないのに、何故チケットを販売するのか」など厳しい意見やファンの声も書かれてます。

記事がすっごく長いので一部だけをまとめますが、「ユンディの振る舞いが何故こんなにプロらしくないのか」についてまずは「芸能界での活動を始めたのがきっかけだろう」と指摘。

歌ってる!‥

ユンディその後2
The ending of Li Yundi is already doomed

「歌にダンス、ジョークを言うことでどんどん人気が出て芸能界ではスターの一員になったが、それによりピアノを練習する時間が無くなり演奏の質が落ちてゆく。それでも時計や車の有名ブランドから次々とエンドースメントを得てそれに伴い収入も増え続け‥という業界にハマってしまった」って。

踊ってる‼‥

ユンディその後1
The ending of Li Yundi is already doomed

次に家庭環境についても指摘。「幼少期から母親にピアノの練習を強いられ、子供としての楽しみを経験する機会がなくゲームをした事すらなかった」とか「ガールフレンドの事になると父親が出てきて、親が気に入らない相手とは付き合う事ができない」というエピソードを紹介してます。

プロらしく振舞えない事について「家族のコントロールが厳しくて、自分で物事を判断できなくなってしまったのかもしれない。もしくは早くに成功してトップになってしまったため、転落の経験がなく傲慢になってしまったのかもしれない」とまとめてます。そして「でも今回(の不祥事で)はその代償を支払う事になるだろう」という記事でした。

まとめ

ユンディ後のショパンコンクール

ショパンコンクールで優勝するって本当に大変な事で、人生がガラリと変わる大事件だと思うんです。上の記事にもあったけど、ましてやユンディはそれを18歳で達成してしまった。

2000年にユンディが史上最年少で優勝したあと、周りにチヤホヤされて練習しなくなってしまった姿を見たからか←私の勝手な想像です その後に優勝した、ラファウ・ブレハッチ、ユリアンナ・アヴデーエワ、チョ・ソンジン、ブルース・シャオユウ・リウの皆さんが優勝した時の年齢は20歳以上。 世界中からの参加者が増え、2015年には参加者の年齢制限が17歳から16歳に引き下げられたけど

↓ここにまとめました

第18回で優勝したブルース・リウさんも24歳だったし、優勝者が低年齢化するトレンドにはなっていないと思います。(もちろん18歳以下が今後優勝できないとか、そういう意味ではありません〜)最近ではアプリも充実してるし出場者の方たちのインタビューなんかも公開されて、皆さんがどんな方か分かるようになりました。わたしもいくつか訳して紹介したけど、とても興味深いし、身近に感じる事ができます

↓こんな感じ

復活を望む

若くてもしっかりしてる人が沢山いるのは分かってるけど。若者に大金が絡む仕事をさせるなら、その才能が潰れないように、周りの大人もしっかり見守ったり、育てる責任感が必要なはず。これまでユンディに進むべき道を教えてくれる人が、家族以外で誰か他にいなかったのかな〜って考えてしまいます。

いずれにしてもユンディの場合、今のままでは中国以外での活動はもっとムリ?って想像しちゃいます。ヨーロッパではHuang Xiaoming黄暁明の結婚式に参加するためにショパンコンクールの審査員を欠席したり、韓国ではオケとの演奏中に止まったりと、いろいろすぎる。。まずは信用を取り戻さないと!

昨年のこの不祥事の事についてはユンディに「みせしめだから仕方ない、誰でもやってるから大した事ではない」だから「運が悪かっただけ」って思わないでほしい〜!ユンディ今こそピアノ弾いて!

本当に公演が予定通り行われるのか。中国から去ってどこかに行くのか。不祥事から半年以上たった今でもまだ不透明な事が多いけど。

皆んながピアニストに望む事。それは結局「素晴らしい演奏」!今回の事で「全てを無くした」なんて記事も見かけるけど、ピアノはいつでもそこに有るし、蓋を開ければすぐに音が出るから。ユンディも39歳。そろそろピアノの練習したらどうだろう。世界中で絶賛される演奏を取り戻して、あの美しい響きをもう一度!

復活を待ってます〜

↓ショパンコンクール

↓第18回優勝のブルース・リウ

↓ランラン

↓音楽いろいろ

コメント

  1. シバレア より:

    >若者に大金が絡む仕事をさせるなら、その才能が潰れないように、周りの大人もしっかり見守ったり、育てる責任感が必要なはず。これまでユンディに進むべき道を教えてくれる人が、家族以外で誰か他にいなかったのかな〜って考えてしまいます。
    これ、100%同意します。第18回ショパコンでファイナリストになった韓国のイ・ヒョク。しっかりしたロシアン奏法の技術に純粋な心を感じされるピアニストでしたが、韓国で急に注目されスター扱いされ、最近はまったくだめです。昨年ロンティボーで亀井さんとの二人優勝を果たしましたが、12月の公演では演奏の途中で曲をド忘れ、ステージで止まってしまった!その照れ隠しかどうかわかりませんが、筋トレしながらトルコ行進曲を弾くという芸当の動画をアップ。テクニックはあるので、ピアノエンターテイナーにはなるかもしれませんが、こういう人は芸術家にはなれない。失望しました

    • おうち満喫 おうち満喫 より:

      お読みいただき有難うございます‼
      イ・ヒョクさんが注目された後のことは知りませんでした。舞台でハイレベルなパフォーマンスを続けるのは大変な事だと思います。芸術家になるのかエンターテイナーになるのか。。道は色々あると思いますが、イ・ヒョクさんはまだお若いですから、まだまだ何でも可能だと思います。周りに振り回されず自分のやりたい事を見極めて納得の行く道に進んでほしいですね。

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