ラン・ランのゴルトベルク変奏曲を聴いてみた

ランラン・ゴルトベルク -ラン・ラン

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表紙写真:ランランFacebookより

↓ゴルトベルク変奏曲演奏リンクまとめ

ランランのバッハとか、勝手に「まあ、聴かないかな」って決めつけてたところあったかも。すみません~ でも最近ランランがゴルトベルクを演奏してる動画をチラっと見かけ「あれ、ステキ〜?」と思ったので、アルバム買うのか買わないのか迷い。。色々調べたのでまとめておきます!

アルバムが発売されたのは2020年。(けっこう前だっ)ランランは以前はよく香港にコンサートに来くれて、その度に足を運んでました。ユンディとのライバル関係?みたいなのが話題になってた頃で、演奏会のプロブラムやCDの収録曲なんかにちょっとお互いを意識しているっぽいところが見えたり、ドイツグラモフォンからどっちが移籍だなんだって。。それはそれで面白かった!

↓最近のユンディ

そう言えばコロナ世の中になってからは海外アーティストがぜんぜん来ないのでコンサートもほとんど行ってない。ランランをライブで最後に聴いたのはいつだろう。。手を故障したり、結婚したりとランランも色々あったし、それを思えば演奏も変わって当然ですね。久しぶりにランランを聴いてみる!

J.S.バッハ ゴルトベルク変奏曲  BWV988って

まずはバッハのゴルトベルク変奏曲について。バッハが不眠症の伯爵の為に作曲してバッハの教え子のゴルトベルクが演奏したと言われてます。

もうちょっと詳しくは↓Wikipediaにまとまっていたので、一部引用します!

ゴルトベルク変奏曲は、ヨハン・ゼバスティアン・バッハによる2段の手鍵盤のチェンバロのための変奏曲 (BWV 988)。バッハ自身による表題は「2段鍵盤付きクラヴィチェンバロのためのアリアと種々の変奏

バッハが音楽を手ほどきしたヨハン・ゴットリープ・ゴルトベルクが不眠症に悩むヘルマン・カール・フォン・カイザーリンク伯爵のためにこの曲を演奏したという逸話から「ゴルトベルク変奏曲」の俗称で知られている。しかし演奏には高度な技術が必要で、当時ゴルトベルクは14歳の少年であったことなどから逸話については懐疑的な見方が多い。

ピアノが主流となった時代から20世紀初頭まで演奏されることは少なかったが、ワンダ・ランドフスカがモダンチェンバロによる演奏を録音し、高く評価された。グレン・グールドはレコード会社に反対されながらもデビュー盤にこの曲を選択、1956年にリリースされたピアノ演奏のレコードは世界的な大ヒットとなった。

Wikipedia ゴルトベルク変奏曲

って事でもとはチェンバロの曲だけど、グールドの圧倒的な演奏でピアノでも有名になった曲と言ってよいのではないでしょうか。

そしてUNIVERSAL MUSICはこんな感じで紹介してます

《ゴルトベルク変奏曲》は、比類なき芸術性と華麗さでピアノ芸術の中でも独自の地位を占めています。バロック鍵盤芸術の最高峰であり、鍵盤楽器奏者にとってのエヴェレストと形容されるように最高の技術と音楽性を要求される難曲です

UNIVERSAL MUSIC STORE

とにかく、いろんな意味でとても難しいと言われてる曲。エベレストと言ってるけど‥2段のチェンバロの曲を1段のピアノで弾くには、手が交差してあっちこっちになっちゃって難しさ更にアップ!ランランは今回20年以上もかけて準備して録音に臨んだと言ってるけど。あの勉強熱心なランランでも「20年以上」と聞いて、改めてこの曲の偉大さを感じます〜!

アルバム J.S.バッハ ゴルトベルク変奏曲  BWV988 by ラン・ラン

さて、ランランのアルバム。買うか買わないか迷ってたんだけど、ちょっと調べるとスタンダード版とデラックス版の2種類があって、どっち買うのかまた迷う〜!←買うことになってる? 違いはなんだろう〜??と思って調べました

CD

↓こんなかんじ

2020年9月 アルバムバッハ:ゴルトベルク変奏曲』スタンダード版とデラックス版の2種類を発売。

  • [スタンダード版](スタジオ録音のみ)

スタジオ録音:2020年3月15-18日 @ ベルリン、イエス・キリスト教会

  • [デラックス版]スタンダード版のスタジオ録音+公演ライブ録音

スタジオ録音:2020年3月15-18日 @ ベルリン、イエス・キリスト教会

公演ライブ録音:2020年3月5日 @ ライプツィヒ、聖トーマス教会

デジタルアルバム

2021年2月 アルバム『バッハ:ゴルトベルク変奏曲』に7曲を追加した「エクステンデッド・デラックス版」がデジタル・リリース

動画 ゴルトベルク変奏曲  BWV988 by ラン・ラン

アルバム買う前にもう少し演奏を聴いてみたいって思って、動画いろいろ見ました!

ゴルトベルク変奏曲  BWV988 アリア

ランランのYouTubeベージには動画が沢山!その中からアリア

Music video by Lang Lang performing J.S. Bach: Goldberg Variations, BWV 988 – Aria. © 2020 Deutsche Grammophon GmbH, Berlin

ラン・ランのインタビュー&演奏

インタビューでゴルトベルクの説明、解釈、感想などを演奏を交えてお話してくれてる!

ラン・ランから解釈を聞く

上の動画インタビューを日本語でまとめました!

ゴルトベルク変奏曲公演@ ライプツィヒ、聖トーマス教会を全部!

そしてスタジオ録音前に、バッハが眠っているライプツィヒの聖トーマス教会で行われた公演の動画を発見!デラックス版に収録されてる公演だと思うけど、90分以上の演奏、スゴイ!

↓ランランの公式アカウントではないから、リンクがいつまで続くか分からないけど貼っておきます。早めに見たほうが良いかな

スタンダード版を買いました!

で、結局。。↑YouTubeで全曲ライブ公演を観ることができたので、スタジオ録音だけのスタンダード版のアルバムをiTunes Storeで購入。

理由はSPICEのインタビューでランランが

聖トーマス教会のライヴはかなり即興的な解釈も加えましたので、それから2週間をかけてさらに解釈に磨きをかけ、スタジオ録音ではテイクを重ねながら個々の変奏をじっくり録音していきました‥何よりも知識に基づく演奏、バロック時代の音楽にふさわしい演奏を心がけました‥スタジオ録音のほうが、テンポの設定や曲ごとのコントラストなど、より複雑な要素で成り立っていますねって言ってるし、

ニューヨークタイムズのインタビューでは

「最初は公演ライブの録音をアルバムに入れる予定はなかったけど、後から聴いてみたら自発的に出てきた自然な流れに気づき、それを評価して追加することにした」でも「スタジオ録音の方がより深い演奏になっているので気に入っている」

って話してたからです!20年以上もかかったランランの「解釈の保存版」ならこっちかなって思いました。色々な演奏と聴き比べるときも「知識に基づいた」「深い演奏」を「じっくり」録音した作品の方が面白そう。

そして早速聴いてみると。。

ライブ公演の音楽と全然違う〜〜!ビックリです!バッハです!またまた失礼ですみません

いろんなレビューを読み漁ってるところだけど、ランランの解釈やチャレンジについて好意的なものから厳しめな感じまで色々ありますね。でも好きと嫌いが分かれる演奏っていうのはそれなりに価値が有ると思ってます。私自身はまずはもう少しランランのスタジオ録音を良く聴いてみようと思います。

ただ、最初の印象として私は好きだった!

ハードワーカーのランランが研究をしてきただけあって、新しいバッハを提示できたのではないかって気持ちになりました。グールドのゴルトベルクに大きな影響を受けたと言ってたランランだけど、私だってグールドのバッハ好きだけど。。それを超えたとかではなくて、全然違うランランのバッハが出来たような気がします。

スーパースターでこんなに成功してるのに、進化を続けるランランすごいって思った。又聴きたい!って思う演奏に感謝です〜

↓ランランが教えてくれるゴルトベルクの解釈はこちら

↓音楽いろいろ

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