[NBA]ニックスのランドルが自分について話してくれた〜THE PLAYERS’ TRIBUNEから

NYKランドルトリビューン表紙 -ジュリアス・ランドル

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表紙写真:THE PLAYERS’ TRIBUNE「Reputation」

今日紹介する記事もとても有名です。ランドル自身が書いたエッセイでTHE PLAYERS’ TRIBUNEに「Reputation」評判・名声 ってタイトルで2021年3月4日に掲載されました。

長いから短くまとめようと思ったけど、読みながら「ランドルかっこいい〜」とか「わかるわかる」とかあれもこれもと思って読んでは書いて、結局長くなっちゃいました。でも訳というよりは意味を中心にまとめてます。このエッセイで有名なのはカイデンとコービーのエピソードで、あちこちで引用されたり、記事になってるけど、他にもニックスファンとしてそれ大事!と思うところもたくさんある私が大好きなお話です〜

Reputation by ジュリアス・ランドル

参考記事:THE PLAYERS’ TRIBUNEより Reputation by Julius Randle

Reputationっておかしなものだ。

ニックスと2年前の夏に契約した時は本当に興奮した。いつも自分に懐疑的な人々はいたけど、ニックスのフロントは「そういった人間はみんな忘れて。君しかいない。君を信じてる。これがそれを後押しする契約だ」と言った。そんなに信用してもらって、それが全てだった。

そんな期待の大きさから、「何かを証明しなくては」と考えるようになった。自分には新しい役割がある。そのための契約だ。

シーズンが始まると、この事が常に頭について回った。毎晩25~30得点しなくては。それが自分の仕事。自分はセルフィッシュなプレーヤーではない。これまでだって、一度も。ただ今回のこの状況、チームはシュートを決めてほしくて沢山のお金を支払ってるんだ、という考えがいつも頭にあった。

そう良い結果にはならなかった。

正直言ってNBAで「ナンバーワンオプションになる」という意味が分かっていなかった。相手チームは自分を止めるためにゲームプランを作ってくる。全てのプレーで自分のスポットに行く術を見つけるプレッシャーがある。もしやるべきことができなかったら「自分の出来がわるかった」ではすまない。チームの負けにつながる。大きな役割に小さなたくさんの事がついてくる。その全てに対して準備ができていたかわからない。。

自分がNo1オプションだと証明しようという思いに囚われすぎて、別の責任を見失ってしまった。リーダーの一人だったのだから、自分がハイレベルでプレーするにとどまらず、自分の周りの人のレベルも押し上げるのが役割だ。昨年以上に得点が必要なのと同じくらい、チームはリーダーシップが必要だったにちがいない。でも自分はそれを与えることができなかった。

フラストレーションばかりのシーズンで周りの人々の事もイライラさせていた。

それに気づいたのは息子のカイデンが自分のマネをしているときだった。家に戻ると小さなプラスチック製のフープでいつもカイデンと1対1をしている。レフリーは妻のケンドラ。前の試合でダンクを決めてガッツポーズをすれば、家でカイデンも同じポーズをする。カイデンはいつも自分のマネをしていた。

昨シーズンのある日、また家で1対1をしていてカイデンがシュートを決めた時、ベテランがするように軽くタップした。その後彼はレフリーをしている妻のケンドラの方を振り返りジェスチャーした。

あのジェスチャーを。。↓コレ

NYKランドルトリビューン1
THE PLAYERS’ TRIBUNE「Reputation」

腕を広げて「笛は?ファールの笛は?」って仕草をしてる。

おかしくてケンドラと吹き出してしまい「そんな仕草をどこで習ったんだろう」と面白がっていた。

同時に「自分に違いない」と思った。最近の自分がコートでどれだけネガティブに見えていることか。そしてカイデンがそんな印象を受けているなら、自分は若いファンたちにいったいどんな印象を与えているんだ、ということに気づいた。

そんな考えが嫌だった。

街で第一印象を作る機会が1度しかないのは分かってる。ニューヨークでの最初のシーズンは自分で自分にとてもがっかりして終わった。機会をふいにしたような気持ちになった。自分のなりたい印象と逆の印象を植え付けてしまった。「セルフィッシュ。リーダーでもない。チームを勝たせるプレーヤーでもない」この評判は全て聞いたけど、返す言葉がなかった。

この評判を覆すには方法は一つしかないことは分かってた。今シーズン活躍して新しい印象を作ること。

それは自分のゲームを完全なものにするということだった。多くのエリートのビッグがするように、ジャンパーのレンジを広げ、スリーを打てるようにすること。コートのいろいろな場所に長い時間居られるよう、プレーメイクと出来るプレーの種類を増やした。パワーフォーワード、ポイントフォワード、センター。なんでも。コンディショニングにも力を入れ、フルシーズンとプレイオフに備えた。古臭く聞こえるかもしれないが、自分がいつもなれると思っていたプレーヤー。自分のベストのプレーヤーになる努力をした。

↓ランドルの努力の様子はこの記事

そして個人がベストのプレーヤーになることだけでなく、大切なのはニックスがベストのチームになれるかということだ。それを頭に、これまでベテランが自分のために何をしてくれたか、何が自分のレベルアップの役に立ったかについて考えた。チームの若手に同じことをするために。

そしてまずはフィルムを見ることの大切さを教えた。これはレイカーズで一緒だったアイザイア・トーマスから学んだ。ITとは半シーズンしか一緒に居なかったが彼のように知識が豊富な人ならそれで十分なこともある。相手チームを研究して備えることはオプションではなく、基本だ。素晴らしい選手はプロセスの一部としてみんなやっていること。

そして次は。。ちょっと待って。まず紹介したいストーリーがある。

この後を少しまとめます:ランドルはNBA1年目怪我でプレーできなかったので、精神的にも辛かったと言ってます。リーグに入って最初に自分のホームタウンで試合がある時は、みんなに大歓迎されるから誰でもすごく楽しみにしてるそう。ランドルは、1年間プレーできなかったから、その思いが更に大きくなってしまったって。ダラスで育ったから、初めてホームタウンのダラスで試合をする前には、家族、友人、近所の人たちに会うのをそれはそれは楽しみにしていました。

当時自分はまだ20歳。水曜にダラスに到着して試合は金曜。あいだに休みがある。みんながSMSしてきて、オフは友達に会う予定でいっぱいになった。

飛行機を降りてホテルに向かう途中。この時の事は決して忘れない。

「Julius, what you bout to do. ジュリアス、何する予定?」とコービー。

「家族に会ったり、友達に会ったり。。」

「Nah. We’re going to the gym. No。一緒にジムに行くんだよ」

。。。これがコービーじゃなかったら、自分の予定に行ってたかもしれない。でもマンバが言ったら予定を変更して従うのみ。これこそが「Power of Kobe」。

もちろんコービーは自分がホームタウンに来てると知っていたが、意地悪したわけではない。この状況を利用して、リーグで次のレベルに行くためには何が必要かを教えてくれた。次に行くには「一部」の時間を練習に使うのではなく、「全て」の時間を練習に注ぐこと。すべてを犠牲にしなければ本当の「犠牲」の意味にはならない。

これは2015年の11月25日のことだった。それ以来これが自分のルーティンになり、どこの地に行っても「飛行機からジムへ直行」を繰返している。

そしてクレイジーなのは。。これが最後のストーリーだけど。。コービーとのこと以来、いつも飛行機から直行できるようにジムを予め手配してる。昨シーズン、ロードトリップでデトロイトに行った時、小さな古い高校がジムを開けてくれた。シンプルなオールドスクール。こんなジムが好き。ジムに案内してくれた人と-体育の責任者だと思う-少し話をした。「ここにはもう、あまり人が練習に来なくなった。実際のところ最後にこんな夜遅くに来て、ここでシュートしてたのは。。もう何年も前になるけど。コービーだ」

名前を聞いて凍りついた。

これはコービーが亡くなった次の月のことで忘れられない一瞬だった。全てがどこかで繋がっていることを思い、謙虚になる一瞬だった。

そしてこのエピソードから今シーズンに話がつながると思う。コービーのリーグでの最後2年間をチームメイトとして過ごせたことは幸運だった。そして今年、コービーが何故自分のような若手のメンターになってきたか初めて理解できた気がする。自分たち若手が活躍できるようになるだけでなく、それを他の選手達にも伝えて行くことができる。この事は特にこの数年、コービーが残した遺産の中でも大きな意味があることだと思う。

そして素晴らしいのは、今年のニックスはあの時の自分のように、今まさに成長しようとしている若手でいっぱいだということ。知識をスポンジのように吸収して、練習に精を出す若手たち。去年なら、一人で練習に行ってたかもしれない。でも今年はアウェイに到着したら、みんなでジムに行く。

毎日100の質問をしてくるオビ。切磋琢磨を決して止めないRJ。キャンプの一日目からいつも最後までコートに残ってるクイック。みんなが「飛行機-ジム」練習プランに参加するエナジーはクール。

これまで在籍してきたチームの中で一番「みんなで一つの目標」を持っていると思う。これはティボドーコーチのおかげでもある。個人としてチームの目標を持ち、自分たちの目標をチームとして持つという考え方。この正しい考え方を持つことで、目標が互いに影響しあい、良いことが起きてると感じている。

これは自分にも言えることで、シューターとして、パッサーとして、リーダーとして、ハードワークの成果が出てきている。それは長く曲がりくねった道のりだったけど。

オールスター候補で名前が上がったときは本当に感謝したし、実際に選ばれたときには。。素晴らしい名誉だった。

ここまでで一番満足していることは今の順位。誤解しないでほしい。ただし、まだ自分たちの行きたいところまでたどり着いてない。後半でさらなる結果を出すためにどこかで変わる必要が有るなら、スタートは今だと思う。

先日、オビやみんなと話していて「まだ分からないけど、もしもっと勝ちを積み上げたら?プレイオフに出場したら?ニューヨークの街を湧かせることになったら?その時までにファンが入場できて、ガーデンを湧かすことになったら??どんな事になるかはまだ分からない。でもニューヨークのファン以上のファンはいない。もし自分たちがやるべき事をしたら。。」一年中こんな絵をみんなと描いてる。

そして今シーズンが特別なのは、自分のReputationを覆すことができたこと。そして自分たちチームがフランチャイズのReputationを覆すことができたこと。

この大変な時をサポートしてくれた人たちに感謝。

2回目の「第一印象」を作れたことに感謝。

そしてニックスの選手であることは誇り。

ってお話でした!

まとめ

これ読む度に「ランドルありがと〜」って思ってじ〜んとなります。記事が出た後にニックス放送のマイク・ブリーンが実況中「みんなの前で、”自分はあんまり良いリーダーじゃなかった”って認めるのはなかなか出来ることじゃない」って褒めてたんだけど、わたしもその通りだなって思いました。なんて謙虚!

ニックスでプレーのNo1オプションになることって、それはそれは大変なプレッシャーだと思います。だから、ランドルがちょっと気負って点を取りに行っちゃった気持ち分かる!フロントも悪気はないけど、なんかランドルにお願いしちゃってそれがプレッシャーになっちゃうのも分かる!そこから前に進むきっかけになったのは、カイデンやコービーだったかもしれないけど、実際にハードワークをして、考えて、みんなのリーダーになったのはランドルの努力。そしてシーズンを通して「みんなで、チームで、一緒に」って言い続けたティボドーコーチに感謝!

若手が多い中で、ランドルやベテラン、コーチの役割は大きかったと思います。

↓この記事で

クイックママがビジョンを持つことは大切って言ってて、「ボールをどこに向かって打ちたいのかを知り、ターゲットを決め、教えられたスキルを使い狙いを定める」って言ってるんだけど。シュートに限らずこの「スキル」を身につけるには正しいコーチやトレーナーと一緒に、正しい練習を正しい量することが必要だと思うんです。これはバスケだけじゃなくて何でも同じだけど、熱心な人が間違った練習をたくさんすると恐ろしい結果になってしまうから。

だから私は以前からニックスにディフェンスをちゃんと教えてくれる人来ないかな、とか、シュート教えてくれる人来ないかなって思ってたんだけど。。

そういう意味でディフェンスの鬼Thibsをはじめとする今のコーチ陣は一流だし、正しいシュートを教えてくれる↓このシューティングマシーンの導入もホントに本気の素晴らしい判断だと思って、なんかやった〜!って気分です。もちろんフリースローが素晴らしいクイックリーを育ててくれたクイックママにも、ランドルのハードワークに付き合ってくれるトレーナーのタイラー・レルフにも感謝!

そしてそして。。みんなの努力の結果、レギュラーシーズンを東の4位で終わることに!この記事書いてるランドルは前半終わった頃かな。みんなで話してたことが現実になったよ〜!プレイオフ初戦ではオビが「床がゆれてた」って言ってたけど、ガーデンは湧きに湧きまくり!「シャックに「スローダウンして」って言われたけどムリ」って言ったくらい舞い上がっちゃったランドルのその気持ちわかる〜!

NYKランドルトリビューン表紙
THE PLAYERS’ TRIBUNE「Reputation」

プレイオフでは色々な課題が出てきたと思うけど、このストーリーを読んでみんなの様子を知ると「なんでも乗り越えられそうだな」って気持ちです!チームワークって言うのは簡単だけど、それが実現できたこのシーズンの収穫はとっても大きかったと思います。選手もコーチもフロントもみんなでチーム。

そしてそんなチームのエンジンは、もちろんランドル!これからもヨロシクね〜

↓もっとニックス!

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