ファツィオリ・倍音のコントロール

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先日ファツィオリを試弾させてもらってから、ずっとその音について考えてます。今まで聞いたことのない音色↓

ファツィオリ・ジャパンの社長さん、アレック・ワイル氏がインタビューで「音」についてお話してるの見つけたんだけど。。

ワイルさんのお話↓

「パオロ(ファツィオリの創業者)がスタインウェイの音に対して持っていた不満は、豊かな響きを出そうとするあまり倍音(1つの音に含まれるさまざまな周波数の音。これが多いと複雑な音になる)の雲に隠れたようなくぐもった音になってしまうことでした。そこで工学的に倍音を整理してできたのがファツィオリのピアノです。そのため非常にクリアで軽やかな音が出ます」

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ファツィオリの特別な音には「倍音」が大きく関係してるんだな〜って分かったよーな分からないよーな。。

パオロさんはファツィオリの創業者です↓

倍音

倍音ってどんな音?って話しですよね。

周波数の整数倍。。。とかって話しになると難しいので、今回はやめときます。

音って耳で聞こえるのは全部「音」。

ここでは「楽器の音」、ファツィオリのピアノの話ししてるので「ピアノの音」で考えます。

↓音符に数字をつけてます

Baion001.png
Wikipedia

1の音をもとの音「基音」とした場合、

2から16は1(基音)の「倍音」です

2は第2倍音、3は第3倍音。。と続きます。

1のを弾いたら実際には聞こえなくても、それ以外の2から16の倍音も一緒に鳴っているのです。

ピアノの鍵盤を弾くと中でハンマーが弦を打って音が出ます。

その時、弦の複雑な振動によって、その打った音(第1倍音)の他にその整数倍の倍音(第2倍音、第3倍音、第4、5、6…)が交互に発生してきて同時に鳴ってます。

↓1番上が基音。弦全部が振動してる。その1/2のところを節に両端が振動してるのが第2倍音。

1/3が第3倍音、1/4が第4倍音。。。と代わる代わる発生してきて鳴ってます。

弦の長さが短いほど小刻みに振動して高い音が出ます。

倍音1wiki
Wikipedia

倍音があるから音色が生まれる

Piano倍音
Wikipedia

赤い点の「」(基音)を弱く弾きながら鍵盤に耳を近づけると他の倍音が聞こえます。って言っても慣れてないと聞きずらい。わたしも最初聞こえなかった。

いろいろな音で試したら上の鍵盤↑の緑の点の「」が聞きやすかったので、家にピアノがあったら次の方法を試してみてください。

まずは一度「緑のソ」を弾いてどんな音か確認。

音が消えたら、今度は音が出ないように「緑のソ」の鍵盤を下まで押します。

緑のソ」を押したまま「赤のド」を静かに弾きます。

ドーの音の他にソーも一緒に鳴ってるのが聞こえますか〜?

もしこれが聞こえたら、次は「赤のド」だけそっと弾いても「緑のソ」も聞き取れると思います。耳が音の見つけ方を覚えてるので。

他の倍音も聞こえるか試してみると面白いかも。

ポイントは↓

一つの音を出したとき、実はいろいろな音(倍音)が同時に小さく発生している

ってことなんです。

因みに倍音が全くない音というのはブザーのような音になるそうで、自然界には存在しないそうです。シンセサイザーとかで人工的に作った音です。

ブザーの音とか長く聴けたもんじゃないので、倍音の存在によって「音色」が生まれます。

倍音のコントロール

倍音と音色は分かったけど、「良い音色」ってなに??って思います。

倍音が無いとブザーみたいな音になるなら、倍音が多く聞こえるほど音色が良くなるってことでしょうか。

ここで、冒頭のワイルさんが言ってる、「パオロさんの不満」について振り返ります。

パオロがスタインウェイの音に対して持っていた不満は、豊かな響きを出そうとするあまり倍音(1つの音に含まれるさまざまな周波数の音。これが多いと複雑な音になる)の雲に隠れたようなくぐもった音になってしまうことでした。

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ざっくりですが。。

倍音が多いと音がリッチになって良いと思うスタインウェイ。多いと音が曇ってしまうと思うパオロさん。

音色についてはもう好みとしか言いようがありませんが、響きの違いはピンとくるものがあります。スタインウェイが豪華な音がするように感じるのは倍音の強調によるものだったんですね。一方ファツィオリの音はわたしが試弾させてもらった時もホントにクリアで良く聞こえました。

先程のワイルさんの続き

そこで工学的に倍音を整理してできたのがファツィオリのピアノです。そのため非常にクリアで軽やかな音が出ます

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すごい!

「クリア」で「軽やか」→目指してる通りの音になってる〜。

まとめ

ファツィオリとスタインウェイ、両社も含め世界中のピアノメーカーの音色の追求は今後も進化していくと思います。

それぞれが、すごくユニークな音を創り出したら、曲によって違うメーカーのピアノを演奏するっていう時代が来たりするのかなって思ったりして。

ピアノコンチェルト(ピアノとオーケストラが一緒に演奏する)などはピアノがオケに埋もれてしまうときあるな、って思ったことあるのですが、ピアニストやホールだけでなく倍音の影響などもあるのでしょうか(弦楽器とかも倍音がすごそうだし)。そんな時ファツィオリのようにクリアな音が出せる楽器は有効かもしれません。

大きなホールでファツィオリとオーケストラが一緒に演奏するのを聞いたこと無いので何とも言えませんが、反田恭平さんがファツィオリのピアノでワルシャワフィルと共演したのを聴けた人はラッキーですね↓

オケとファツィオリ。どんなふうに音がブレンドするのか、いつかわたしも生で聴ける日がくるのを楽しみにしてます。

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