ショパンから生まれた曲〜「胎動」「追憶」by 角野隼斗 – かてぃん

かてぃん胎動・追憶2 -角野隼斗 かてぃん

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表紙写真:HAYATO SUMINO DISCOGRAPHYより

ショパンコンクールの記事を書いてるけど、第18回は日本人の皆さんがとっても大活躍。コンクール後の活動もアクティブで、今後クラシック音楽がますます身近になるんじゃないかって予感がします!

かてぃんこと角野隼斗さんもその一人。予備予選の時には「再現芸術に取り組む事への絶望感」があると言ってたショパンコンクールも、3次予選まで進むという素晴らしい結果を残しました〜

そして最近ではフジロックに参加。これまでクラシックじゃなかった人たちにも角野さんの「クラシックってかっこいい」が伝わってどんどん広がる今日このごろ。

そんな角野さんが「ショパンインスパイア作品」として演奏している「胎動」と「追憶」をリリースする!ってお知らせが。

って事で、とっても興味深いから見てみます!

ショパンインスパイア作品「胎動」「追憶」

↓「胎動」と「追憶」の2曲はこの記事に貼った YouTube「Cateen’s Piano Live – Summer ’22」の中でも演奏されてます

記事には角野さん本人が作ってくれた「曲目リンク」を出して貼ったので、好きな曲を選んで聴くことができます。

胎動 New Birth

まずは「胎動」。

ショパンの「エチュードOp.10-1」にインスパイアされた作品。

Op.というのは、Opus(オーパス)の略称です。オーパスは「作品番号」の事。by日本楽譜出版社 そしてエチュードって練習曲。 作品10には練習曲が12あるけど、10−1は第1番です。

だから!「ショパンのエチュードの本」の最初に載ってるのがこの曲なんです=皆んなの思い出の曲。もちろんエチュードの本を1番から順番に進めなくても良いんだけど、やっぱり最初にある曲って印象強いですよね。みんなが苦労した?思い出の?右手のアルペジオに、角野さんの思いがこもったメロディーが重なってステキ〜。

↓この10−1はショパンインスティチュートが作った第18回ショパンコンクールのプロモーションビデオにも使われていて、やっぱりみんなが「じ〜ん」としちゃう。みんなここから始まるんだ‥みたいな。 そう思うと角野さんがつけた「New Birth」ってイメージピッタリかも!

コレ見てない人には絶対見てほしいけど。「ピアノの練習あるある」が詰まった動画で、角野さんの「胎動」を聴くと、この動画のシーンがまた蘇ってきたりします!きっと角野さんにだってこんな時があったんだ‥←想像

追憶 Recollection

そして「追憶」。ショパンの「バラード 第2番 ヘ長調 Op.38」にインスパイアされた作品。(ショパンはバラードを4曲作っています)

このバラ2は穏やか〜な静けさと嵐のような激しさが交互に来る曲だけど、角野さんの「追憶」は冒頭の穏やか〜な水面(わたしは湖面とか想像するんだけど)を表すようなテーマがいつも聴こえてきて心地よい。動画では途中少し激しいところもあったけど「嵐‼」ってほど苦しい感じでもなく、アップライトピアノで作ったソフトで曇った音がバラ2のちょっと寂しさ漂うかんじにもピッタリで、まさに追憶〜って思いました。←ゴメン勝手な印象です〜

楽譜

「胎動」と「追憶」。

即興演奏と違って、クラシックの作品にはすべての音を音符化した楽譜があって、その通りに演奏するわけだから。。タイトルもつけて「角野さんの作品」としてリリースするということは、誰でも角野さんと同じに演奏できるように楽譜も発売されるかな?って思ったり。

でもあのアップライトの前開けて演奏するのどーするんだろう?? だからこそ楽譜見てみたいかも〜

演奏に使われたグランドピアノ

そしてこの「追憶」の演奏終盤で、アップライトを演奏する角野さんを後ろから捉えた時、画面に手前にあったグランドピアノが映って

かてぃん ピアノ
YouTube:Cateen’s Piano Live – Summer ’22

スタインウェイのロゴの下に「TAKAGI KLAVIER」の光る文字発見!

「何このピアノ!!」ってなったので調べてみると。。

タカギクラヴィア株式会社

こちらの会社のピアノだったようです。私ぜんぜん知らなかったのね

「アーティストサービス」というのがあって「アーティストの求める音色やタッチに調整されたピアノを持ち込む」というシステムだそう。一部抜粋すると、

恐らくどのピアノメーカーも持っていない、主要コンサートホールでのピアノの響きに関する膨大なデータをもとに、数々のノウハウを蓄積しています。限られたアーティストだけに提供するこのサービスを頂点に、我々コンサート&アーティスト部では、クラシックピアノ黄金時代のスタインウェイの音色を追求し、当時の素材にこだわってオーバーホールしたヴィンテージ・スタインウェイをはじめ、あらゆる要求に応えられる個性を備えたラインナップを揃えています。また海外現地法人TAKAGI KLAVIER USAでも、カーネギーホール、リンカーンセンターなどでのコンサートやレコーディングで高い評価を得ています。

アーティストサービス

コンサートホールに備え付けのピアノは、あくまでも公共のピアノです。‥誰にとっても最高のピアノなど存在しないのですから、ホールのピアノはごく標準的な調整にしておくことしかできません。また、数年に一度しか出番のないような特殊な調整のピアノを何台も買いそろえる必要もありません。様々な人が弾くホールで使用されるピアノは、普通のピアノで十分であり、それ以上を求めるピアニストは、ピアノを持ち込ばよいと、私たちは考えます。

アーティストサービス サービス内容

って事なんです。

色々なジャンルの音楽を作ったり演奏したりする角野さんの楽器の事は常々気になってて!ご自宅のピアノのお話は以前に聞いた事あったけど、フジロックのような野外の特別な場所での演奏は、特別なピアノ使ったりするのかなと思ってました。上のタカギクラヴィアのピアノの写真は、フジロックに向けてのリハも兼ねたYouTube LIVEでのもの。って事はフジロックもこのグランドピアノを使ったのかなって想像してるんですけど、どうでしょう〜?! 新曲の録音もこのピアノかな?って考えたり‥

聴き比べ

いつもやってる聴き比べ。今は角野さんの胎動と追憶を聴いては、ショパンのエチュード10−1とバラ2を聴く。。ってゆーのを繰り返してて。だからいつまでたっても記事が出来なくてスミマセン←言い訳

リンク貼っておきます。曲ごとのリンクがついているので、クリックするとその曲からスタートします

エチュード10−1

↓Etude in C major, Op. 10 No. 1が聴けるのは

角野隼斗さんの1次予選

反田恭平さんの1次予選

シモン・ネーリングさんの1次予選

バラード2番

やっぱりこの3人。記事中「Ballade in F major, Op. 38」の横にある時間のリンクをクリックすれば、その曲から始まります

まとめ

↓コンクールでピアノの選択肢が増えたりしてるけど

ツアーや録音でもアーティストが実際に欲しい音を実現できる環境になっているのかと思うとワクワクです。今の時代、楽器を作る人、調整する人、演奏する人たちのコミュニケーションが簡単になってどんどん新しい音楽が生まれそう。角野さんのような音楽家にはピッタリ!

演奏を聴く側も、YouTubeを始めアクセスの手段が増えてるから、色々なジャンルの一流音楽にも簡単に接する事ができるし。。とっても幸せな世の中ですね〜。これからも音楽とのキョリがどんどん縮まりそう!

追記:香港公演

↓角野さんが香港でリサイタルをしてくれることに〜‼

ショパンコンクールで演奏した曲や「胎動」「追憶」もプログラムに入っていてワクワクです!

↓ショパンコンクール関連

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