[ABRSM 英国王立音楽検定⑭] パフォーマンスグレード・合格のポイント

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↓コロナ世の中に対応するために、計画を前倒しにして紹介された録画で受験できるパフォーマンスグレード試験。この記事では試験の概要と準備について見てみました。

↓先日は香港の試験日程が発表されて、いよいよ録画に向けて具体的な準備が必要です。

パフォーマンス・グレード試験は課題曲の演奏だけで受験しますが、採点のときに重要視されるポイントについて、説明があるので、見てみたいと思います。

パフォーマンス・グレード試験 採点のポイント

パフォーマンス・グレード試験は、パフォーマンス=演奏そのものが重要視されている試験ですが、どんな演奏が高く評価されるんでしょう。

ABRSM のチーフ審査員のジョン・ホルムズさんがThe Performance as a WholeというタイトルでYouTubeで説明してくれてます。直訳だと「全体としてのパフォーマンス」「パフォーマンス全体」ってかんじだけど、どういう意味でしょう。

わたしはこの動画、試験というより「演奏する」ってどうゆうことか教えてくれてるとっても大切なお話しだと思ったので、具体的な内容を見てみます。

↓動画「The Performance as a Whole – ABRSM new Performance Grade exams」是非見ることをオススメします!

ABRSM YouTubeより

ホルムズさんによれば、採点では以下の3点が重要だそうです。

コミュニケーション Communication

演奏者と聴衆の関係についてです。演奏を通じて、聴衆とどのようなコミュニケーションをするのか、できているのかが評価されます。

解釈 Interpretation

演奏者と音楽、演奏者と作曲家、演奏者と音楽のキャラクターの関係についてです。

演奏するときに、曲のパーソナリティや背景、その音楽についてどれだけ理解してイメージを作っているかが評価されます。

表現 Delivery

演奏者と演奏する楽器の関係についてです。

技術的に楽器を常にコントロールできているか、演奏に必要な技術が十分か、などが評価されます。

まとめ 全体としてのパフォーマンス

以上の3点が課題曲4曲を続けて演奏する中で常に提示されているか、ということが大切だというお話でした。

「全体としてのパフォーマンス」という意味を理解するにはリサイタルを想定するのが分かりやすいかと思います。

ステージに上がったときから聴衆とのコミュニケーションは始まっています。演奏中もこのコミュニケーションは曲を通じて続いていなければならないし、それを伝えるには解釈と技術が必要だということでしょうか。

試験というと技術が強調されることも多いですが、この「パフォーマンス・グレード」試験ではパフォーマンス=いかに自分の演奏を聴衆に届けるか、という部分が求められる試験になっていると思います。

実技グレード試験との違い

わたしは受験生の伴奏で試験会場に入ることがあります。実技グレード試験の場合、課題曲は3曲で、この課題曲のときだけ呼ばれて部屋に入ります(スケールなどの試験のときは部屋を出ています)。

審査員の先生は採点があるので、課題曲が1曲終わるごとに先生がコメントを書き終わるのを待ってます。終わったら次の曲を始める合図をくださるので、受験生はそれでまた次の演奏を始めます。

この曲と曲の間のブレイクによって集中できない、などの問題は無いと思っていますが、リサイタルと違う点だと思います。

ABRSM のパフォーマンス・グレード試験と同じような「リサイタル形式」の試験の伴奏をしたことがありますが、最初に審査員の先生が録音などの準備が終わってスタートできる合図をくれた後は、全曲終わるまで流れが途切れることはありません。1楽章終わって次の楽章をスタートするタイミング、1曲終わって次の曲にいくタイミングは演奏者が自分で決めることになります。楽器によっては途中、チューニングが必要かもしれません。どんな「間」がちょうど良いかも自分で判断することになります。

↓ホルムズさんもこちらで、パフォーマンス・グレード試験ではイニシアチブをとるのは試験官ではなくて、演奏する受験生本人です、とおっしゃってます。

受験生にとっては試験はどれも「本番」ですが、パフォーマンス・グレード試験は、より「ミュージシャンとしての本番」に近いといえそうです。

4曲を続けて演奏するのはなかなか大変。というか、1曲ずつ4回演奏するのとはまた違った体力や集中力が必要です。難しいというよりは慣れの部分が大きいと思うので、この試験を機会に「リサイタル形式」を勉強して聴衆が飽きない演奏やプログラムについて考えるのも楽しいかもしれません。

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