[ピアノ] 離れた音の弾き方〜マッスルメモリー・跳ぶ

ピアノヤマハS4 -音楽・ピアノ

香港おうち満喫ライフ - にほんブログ村

両手を思いっきり広げて端から端まで。。ピアノって長い!鍵盤って88鍵もあるし。音から音へ移動するとき、手の届く範囲なら良いけどそうとは限らない。完全に手が鍵盤から離れてジャンプが必要な時があります。

今日は離れた音の演奏をマッスルメモリーで解決する方法について書いてみます〜

本当に跳躍が必要か?

跳躍の練習をする前に、本当に跳躍が必要かチェック。指使いを変えたり、もっと思い切って手を開いたら実は届いた、なんて事もけっこう有ります。跳ぶって着地ミスのリスク有るし、音が切れる可能性もあるから、安易にジャンプしないで、できるだけ音を繋げる工夫が必要です。

跳躍の仕方

では本当に跳躍が必要な場合の練習です!

移動を繰り返す マッスルメモリー

移動するの音と移動の音だけを練習します。移動が続くときもまずは2つずつ筋肉で覚えていきます。これは音の確認の意味もあります。

あんまり指使いの工夫が出来なくて、絶対ジャンプが必要な例として和音の場合を考えます。

まずドミソを弾く。次に2オクターブ上のミソドを弾く場合。ドミソーミソドを行ったり来たりしてキョリを筋肉で覚えます。同時に手の形も覚えます。ドミソからミソドに移動するとき手の形をいつ変えるか、どんな風に変えるのかを意識して筋肉で覚えます。

跳躍が続く場合はそれぞれの移動を練習した後に、続けて跳躍する「動き全体」を筋肉で覚えます。

腕が開いていく角度や、肘の位置、脇と腕のスペースなんかを気にしながら、体中の筋肉さんに動きを覚えてもらいます〜

ゆっくり練習 拍を倍にとる

「ゆっくり練習」といっても何故かゆっくりなのは最初だけで、気づいたら全然ゆっくりになってない!とかあるある。だから楽譜の音符の長さで弾くんじゃなくて、最初は2分音符で移動。2拍ずつしっかり抑えて筋肉で学びます。出来るようになったら次は4分音符。次は8分音符‥とだんだん速くしていきます。

「ゆっくり弾く」というのはとても抽象的なので、こんな風に音符の長さを想定して数えると「つもり」ではなくて実際にゆっくり弾いたり速く弾いたりできます。一度に抑える音符が多くて、もっとゆっくりの練習が必要なら全音符の長さからスタート。この「1・2・3・4」の間に手の形を素早く次の形に変えて次の音まで移動。鍵盤が一番下に下がるまでしっかり掴んで着地します。

移動は最短キョリで

跳躍と言っても、ジャンプが目的ではないから高く跳ぶ必要ありません。できるだけ鍵盤に近い所を水平に素早く移動します。最短キョリを頭にイメージして移動は常に速く。たとえ4拍あっても最初の1拍で弾いて移動。後の3拍は次の音の場所で音を出す準備に使います。音のつなぎはペダルでカバー。

移動のキョリが長いとき 目を使う

*ドミソ ー 2オクターブ上のミソド を繰り返す場合

ドミソと2オクターブ上のミソドの場所を同時に見ることは出来ません。でもミソドを探しながら手を移動したら遅れてしまいます。

移動が近ければ、手が完全に鍵盤から離れてもマッスルメモリーだけで弾ける場合もあるけど、長いキョリの跳躍が必要な場合は移動先の鍵盤を目で確認します。いつ確認するかといえば「弾く前」です。

手前のドミソを弾いてる時に既に目で次の鍵盤ミソドの位置を確認。手がミソド近くに行ったら着地を待たずに目はドミソに戻す。

最初にしっかり目で確認していれば、手がミソドに届く前に目を離しても着地できるし、そこから手がドミソに戻る時、目は既にその音の鍵盤を見ているので安心です。

実際やってみた ショパン:ピアノソナタ第3番フィナーレ

なんかジャンプする曲ないかなぁってパッと思いついたのがショパンのピアノソナタ第3番 ロ短調Op.58の第4楽章フィナーレ。楽譜引っ張り出して最初の8小節を弾いてみた。音はわりと簡単だけど、やっぱりジャンプが難しい。ず〜〜っと前のマッスルメモリーと脳のメモリーwがうっすら残ってるような気もするけど、不安なところもある。

そこで全部2分音符で最初の音と2番目の音を行ったり来たり。次は2番目と3番目の音を行ったり来たり。。とマッスルメモリーしていく。そこから2小節ごと、4小節ごと、と一度に練習する音を増やしていく。右手だけ、左手だけ、両手で。いろいろな組み合わせで移動の動きをチェック&覚えていきます。

この第4楽章の最初の部分はけっこう跳ぶので、テンポを速くした場合やっぱり目で場所をチェックするのが重要だなって実感!左手の事まで考えたら、「見ないと外す所」「見なくても弾けるところ」など、いつどこを目でチェックするのかも確認しておくと、目を素早く動かせるなって思いました。

速い曲で動きが多い場合、顔をいつどっちの方向に向けるのかもマッスルメモリー必要ですね。

常に移動する前に次の位置を見る=正確な場所が分かっていないとできません。指使いが決まってること、音を正確に読んでること、など「目で見る」行為にいろんな条件が詰まってる!「移動前にチラ」「移動前にチラ」って意識する事によって記憶も定着しやすくなるような気がします〜

練習中の注意

マッスルメモリーのためにゆっくり弾く練習をしている時は、別の鍵盤を触ったり、間違えた音を抑えないないように注意!正しい場所を確認して、いつも同じ動きを繰り返します。違う動きが入ると筋肉が混乱していつまでも覚えられません。特に指使いを決めるのは大前提↓

まとめ

筋肉が動きを覚えるのも、脳が動きを覚えるのも少し時間がかかります。個人差が大きいと思います。すぐできる人もいるし、時間がかかる人もいる。でも正しい練習を続ければ必ずできます。長時間練習できなくても「毎日繰り返してたら、考えなくても自然に弾けてた」って状態になる時が来るはず。3日かもしれないし、1週間かもしれない。

だから大事なのは時間を見つけて筋肉が忘れる前に又同じ動きをすることです〜!練習と練習の間があくと、次の時に「思い出す」ところからのスタートになって、その分時間がかかります。

わたしも覚えるの全然得意じゃないけど、難しい跳躍の練習とかって「少しずつでも毎日続ける事の威力」を感じる時かな〜。「コレ絶対ムリって思ってたのに〜!練習ってスゴイ!」ってなったりしますw。

とりあえず同じ部分の練習を毎日10分、3日間続けてみるとか。体が動きを覚えたかんじを実感できるかも!

↓10分って以外と長いから〜

↓音楽いろいろ

↓ショパンコンクール

コメント

タイトルとURLをコピーしました