ミハイル・プレトニョフ ピアノリサイタルに行ってきた@香港文化センター

ミハエル・プレトニョフ2025 香港 -音楽・ピアノ
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表紙写真:LCSD

ミハイル・プレトニョフ ピアノリサイタル 6月17日香港公演

ミハエル・プレトニョフ2025 香港
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公演情報サイト

*プレトニョフの香港公演情報のページはこちら →Piano Recital by Mikhail Pletnev

会場:香港文化中心(香港カルチャーセンター or 香港文化センター)

 ↓行き方、座席表など詳しくはこちらにまとめてます

プログラム

ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ

  • 第8番 ハ短調「悲愴」 Op.13
  • 第14番 嬰ハ短調「月光」 Op.27-2

グリーグ:抒情小品集より

  • 「祖国の歌」 Op.12-8
  • 「子守歌」 Op.38-1
  • 「蝶々」 Op.43-1
  • 「エレジー」 Op.38-6
  • 「メロディー」Op.38-3
  • 「小鳥」 Op.43-4
  • 「小川」 Op.62-4
  • 「郷愁」 Op.57-6
  • 「即興的ワルツ」 Op.47-1
  • 「おばあさんのメヌエット」 Op.68-2
  • 「過ぎ去った日々」 Op.57-1
  • 「夏の夕べ」 Op.71-2
  • 「スケルツォ」 Op.54-5
  • 「孤独なさすらい人」 Op.43-2
  • 「ノクターン」 Op.54-4
  • 「小妖精」 Op.71-3

アンコール

  • グリーグ:民俗生活の情景-ピアノのためのユモレスク 謝肉祭より Op.19-3
  • ショパン:ノクターン第2番 変ホ長調 Op.9-2

演奏メモ

プレトニョフさんのリサイタル久しぶり。前回聴いたのがいつだったか調べたら2014年。↓パンフレットを引っ越しで処分してしまったけどネットで探したらあった!

プレトニョフ リサイタル
art-mate.net

↓2014年のプログラム

プレトニョフ リサイタル
art-mate.net

そして今日。かなり後ろの席だけど、音は良く上がってきて、十分な演奏が聴けました♡ 観客は相変わらず老若男女。でも今日は小さなお子さん少なめ。全体では女性よりは男性が多かったかな。雨のせいか普段以上にポロシャツやTシャツにジーンズとカジュアルな服装が目立ちます。気軽にコンサートに行けるのが香港の良いところ

プレトニョフ リサイタル

ベートーヴェン

プレトニョフは弱音の美しさで有名ですが、とにかく音量を抑えて弾いていてベートーヴェンなのに「バーーン!」ってところが一度もなかったのが印象的。悲愴の最初の和音を柔らかく弾いて … 次はどう続けるのだろう??ってところに始まり、強弱やメロディーの歌い方などあちこちで新しい発見がありました。クレッシェンドの時に左はデクレッシェンドして右だけ少しクレッシェンド、するとメロディーが浮き上がってくるのスゴかった。各楽章のつなげ方も「なるほど〜」とため息。 悲愴の後に遅れて来た人を会場に入れたのですが、全員が座るのを待たずに月光を始めたので、もしかしたら曲と曲も「もっと繋げて弾きたかったのかも」ってこれは私の想像です。ずっとソフトペダルを使っているかのような演奏に彼の世界観を感じます。どちらの曲も3楽章に勇ましさが全くなくて美しい。こんな演奏もあるんだ〜

Shigeru Kawai

音をバーーンとしないのはさておき、本当に音が丸くて優しいから「それにしてもこの音‥」と思い前半終わり明るくなったところでピアノを見るとShigeru Kawaiっぽい。携帯で無理矢理ズームしたら↓↓やっぱり〜こんな上席から近の携帯スゴい

プレトニョフ カワイピアノ

この会場でShigeru Kawaiは用意できるのかな、と思っていたので香港が頑張ってくれて嬉しい!どこから持ってきたのかと思ったけど、↓パンフレットにKAWAIの代理店パーソンズの広告発見。良く見ればピアノにも刻印があった 

プレトニョフ カワイピアノ

プレトニョフは2006年ピアニスト引退を宣言、その後Shigeru Kawaiと出会い2013年に活動を再開しました↓詳しくはこちら。記事1〜3まであります

グリーグ

明るい!息をしているような、自然で柔らかい音がずっと続く演奏。そして素晴らしいコントロールから美しさが次々紡がれる。消えるようなピアニッシモから作り出される独特の空気を体感できるのは生演奏ならでは。上の「KAWAIの記事」を読んで今日の演奏を聴けば、やっぱりKAWAIのピアノの音が彼の望む演奏にはピッタリなんだな〜って感じます

アンコール

少しリラックスしたようで、アンコールの曲の時が一番音が大きかったかもw。クリアな音色も聴けました。グリーグは音量控えめの中動きが際立って楽しかったし、ショパンのノクターンはこの誰もが知る有名なメロディーの中に更に発見があって「え〜?」ってなったり。最後は笑顔で360度皆さんに手を振ってくれました。 

この限られた音量の中にある数知れない景色のバリエーションは何なんでしょう。彼は68歳だそうですが、ますます自分の世界がすごい。どの曲も新しい曲を聴いたような気すらするけど、「新しい解釈。そこにそんなステキなメロディー隠れてたんだ」というのではなくて、「いつも聴いてるこのメロディー、こんなに美しかったのか」と気付かされる演奏。深かった‥ 又の来港を祈ってます♡

動画

グリーグ:抒情小品集より

*今回の曲は一部だけど参考

ベートーヴェン:悲愴

ベートーヴェン:月光

アンコール グリーグ:民俗生活の情景-ピアノのためのユモレスク 謝肉祭より Op.19-3

アンコール ショパン:ノクターン第2番 変ホ長調 Op.9-2

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