[ショパンコンクール]審査方法

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第18回のショパンコンクール。来年に延期になったのでまだ一年以上先だけど、今からボチボチ気になることを調べて行くのいいよね。と思って。

これまで日本人が一度も優勝したことないショパンコンクール。ちょっと審査方法や採点方法が気になって調べてみました。

第18回ショパンコンクール公式サイトの英文情報を参考にしています。

第18回ショパン国際ピアノコンクール スケジュール

7月21日に追記しました

1年延期された第18回のショパンコンクールですが、こんなスケジュールで行われる予定です。

  • 2021年 4月8日−19日 7月12日−23日 予備予選
  • 2021年 10月3日−7日 一次予選
  • 2021年 10月9日−12日 二次予選
  • 2021年 10月14日−16日 三次予選
  • 2021年 10月18日−20日 ファイナル
  • 2021年 10月21日−23日 入賞者コンサート

審査方法

どのように審査が行われていくのか、おおまかに見てみようと思います。

第18回予備予選には書類やビデオ審査に残った164名が出場予定です。

ここから一次予選には80名まで、二次予選には40名まで、三次予選には20名までが参加できます。ファイナルに参加できるのは10名までです。

審査員は自分の生徒を採点することはできません。自分の生徒が参加していれば一次予選の後までに申告して、採点欄には「S」の文字を書き込みます。

審査は「得点」と「Yes/No」の2つのシステムで行われます。

得点システム

1次から3次まで、パフォーマンスを1から25までの整数で評価します。

評価が上がるほど数字が増えて、1が最低得点。25が最高得点です。

参加者に各審査員それぞれがつけた得点を全部足して、審査員の数で割って平均値(小数点以下第2位まで)を出します。 

Yes/Noシステム

審査員が次のステージでも演奏を聴きたいと思えばYes。思わなければNoをつけます。

  • 各審査員がYesを表明するには得点システムで、一次予選で18点、二次予選で19点、三次予選で20点以上の得点をつけていること
  • 各審査員がNoを表明するには得点システムで、一次予選で18点、二次予選で19点三次予選で20点以下の得点をつけていること

が定められてます。

そしてYes の数を全審査員の人数で割り平均値を出す。

Noの場合も同様にNoの数を全審査員の人数で割り平均値を出す。

審査

一次予選と二次予選の各予選後はYesの数値が大きい順に並べて、同点の参加者がいたら得点システムで得た数値を参考に審議。次に進める参加者を決めます。

参加者の名前はコンクール終了まで明かされません。審査員にもアルファベット順に公開されるのみ。

三次予選も同様ですが以下の点が異なります。過半数の審査員が名前の公開を望んだ場合、参加者の名前が公開されることもあります。

ファイナルに進むには全審査員2/3以上の賛成が必要です。

ファイナルの採点

ファイナルの採点方法ですが、原文にちょっと疑問があるので詳細の説明は控えます。

2020年8月20日現在「ファイナルでは審査員は1から10の整数で参加者を評価。1が最高評価で10が最低スコアです」とあるのですが、前回第17回は10が最高評価で1が最低評価でした。毎回いろいろな変更はあるんですけど。3次まで1から25で評価するときは25が最高評価だったのに、ファイナルだけ1が最高ってホントかなと疑問に思いました。。

まだ第18回まで時間もあることですし、ファイナルの採点についてはしばらく待つことにします。

まとめ

以上の審査方法を見てみると、Yes/Noの評価がすごく大事だということになります。

ミスなく演奏しても、審査員が「次のステージも聴きたい」と思わなければ「No」になってしまいます。ただし得点システムの結果と差が開きすぎないよう、「No」と言いたければ「得点システム」で18点より低い点をつけていないとダメということです。

少なくとも、演奏は「得点システム」でみんなが25をつけるパーフェクト。でも、もう十分わかったから次では聞かなくてけっこう、「Yes/Noシステム」でみんながNoをつけてサヨナラ、ということはナイわけです。

演奏会じゃなくコンクールだから、ミス無くキレイにまとまっているだけではダメで、将来性が重要なのは分かります。少し未熟なところがあっても、「将来スターになる可能性を発掘する」のが使命の一つとも考えられます。「コンクールの意義」みたいなところを考え出すと、時代とともにクラシック音楽を取り巻く環境もかわるから難しいです。

では最初に言った「日本人優勝したことないけど。。」という点に関してはどうでしょう。

ここからわたしの主観です。。

ショパンコンクールの審査員ってスーパーピアニストたくさん居ます。例えばこれまでにアルゲリッチとかアシュケナージ、ダン・タイ・ソンとか。。みんな一流アーティスト。彼らに「もう一度聴きたい」って思わせるのは大変そうです。普通の良く出来た、得点システムで言えば全部の審査員から平均点以上、たとえば20〜23点をもらえる演奏というだけでは難しいのでは?って思います。

「この人のココが特別かも。もう一度聴きたい」と思う人がいるということは、多分「それありえないNO!!」って思う人も同時に存在することが有るのでは。得点で言えば、極端な話し25点をつける審査員もいれば同じ演奏に0点をつける審査員もいるとか。それを繰返して、ファイナルまで進んだ時、みんなが高評価をつけたくなる人がいれば優勝になるのかな、なんて想像してみたり。。

要は個性が強かったり、新しい解釈にチャレンジしたり、好き嫌いがはっきり分かれる演奏に上にいく可能性が生まれてくるのかも、という事です。解釈が「新しい、古い」ではないとしても、自分自身の解釈をはっきり表現できる、というか。

これって日本人はなかな難しそうなそうな感じですが、どうでしょう。

1980年にアジア人で初めてショパンコンクールで優勝したダン・タイ・ソンが、インタビューで日本人は「よくトレーニングされていると感じるが、文化や社会の影響、そして教育が、彼らをひとつのタイプにしているように思う」と言ってたそうです。なんか分かる気が。。

そんな日本人には「Yes/No」システムってちょっと不利なのでしょうか。でも主要な国際コンクールではこの「Yes/No」システムが取り入れられてきているようです。この審査方法が(詳細に改善の余地はあるかもしれませんが)世界スタンダードになっていくなら、そこを受け入れないと世界に行けないってことですよね。

何より、聴衆が「もう一度聴きたい」と思わない演奏では、プロになってやっていけないし。。

そういう意味では「Yes」の評価って最も必要な要素とも言えそうです。

ショパンコンクールでは、参加者みなさんショパンの曲のみ弾くわけだから、教わったとおりにミス無く完璧に弾くだけではなかなか難しそう。第18回に参加するボーダーレス時代に育ったアーティストの皆さんがどんな面白いストーリーを聴かせてくれるのか、今から楽しみです〜

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